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2012年1月25日 (水)

「パレード」

「パレード」 行定勲監督 2010年 吉田修一著

山本周五郎賞受賞作品を「セカチュー」の行定監督が映画化。

物語は一つのアパートをシェアする、5人の若者のふわふわした

誰も人物像がはっきりしない雰囲気を描いている。

吉田修一さんといえば「悪人」が有名だが

残念なことに、私は原作をまだ一冊も読んでいない。

ただ、この映画からも、そして「悪人」からも伝わってくるのは

普通に暮らしているように見える人間がはらんでいる

禍々しさとか奥の深さとか、目には見えづらい怖さなのかもしれない。

彼らの住む町で起こる連続婦女暴行事件をきっかけに

少しずつ、明らかになってくる、一人ひとりの本当の内面。

誰にも言えないけれど、それをしないと自分でなくなってしまう

そんな行為や行動を、どんな人間でも持っているのだろうか。

「人間とは謎である」と17歳のときに書いたのは

ドストエフスキーだそうだが、吉田氏のテーマもまた

人間の底に流れる、それぞれの謎に迫ることなのだろうか。

この本はもう、出版されて時間が経っているので

図書館に久しぶりに出かけて、借りてみたいと考えている。

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